
一般内科
一般内科
など
など
鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽いのどの痛みや発熱等で原因の9割以上がウイルスによるものです。
また、しっかり治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合もありますので、治ったと思って無理をせず、しっかり完治するまで来院されることをおすすめします。熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。
インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
インフルエンザに感染すると、1~5日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。風邪よりも急激に発症し、症状が重いことが特徴です。
健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいます。気管支炎や肺炎などの合併症を発症しやすく、重症化すると脳炎や心不全になる場合もあります。インフルエンザウイルスには強力な感染力があり、いったん流行すると、年齢や性別を問わず、多くの人に短期間で感染が広がります。二次感染、合併症の予防のために、できるだけ早く受診することが大切です。
血圧とは心臓から全身に送り出された血液が結果の壁を押すときの圧力です。
上の血圧(収縮期血圧)は心臓が収縮した時、下の血圧(拡張期血圧)は心臓が拡張した時の血圧です。診察室で上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上の場合に高血圧症と診断されます。
2017年の日本の高家圧者は4,300万人と推計されています。3100万人が管理不良であり、そのうち1400万人が高血圧を認識していないと推計されています。
高血圧は本態性(ほんたいせい)高血圧と原因が明らかな二次性高血圧に分類されます。
日本人の高血圧の8-9割が本態性高血圧であり、体質(遺伝的素因)や食塩の摂取過剰、肥満など複数の要因が関連しています。本態性高血圧に対しては食生活の改善と中心とした生活習慣の改善が重要です。二次性高血圧としては、原発性アルドステロン症、腎実質性高血圧、睡眠時無呼吸症候群など様々な疾患が原因となります。高血圧は、サイレントキラー(静かなる殺人者)といわれており、ほとんどの自覚症状がないにも関わらず脳や心臓、腎臓の血管などに動脈硬化を起こします。症状がないからといって高血圧を放置すると心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気になってしまうことがあります。
血圧を測定することで診断します。①病院で測る診察室血圧と②家庭で測る家庭血圧があります。高血圧の診断では家庭血圧が優先されます。家庭血圧で上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上で高血圧と診断します。
血圧は測定場所により変化します。家庭血圧と診察室血圧の組み合わせで下図の様に分類されます。
食事、運動、嗜好品などの生活習慣を改善することが高血圧の改善が期待できます。
具体的には
などが挙げられます。
生活習慣を改善しても血圧が改善しない時に降圧薬を使用します。降圧治療の目標は、脳心血管病発症の予防です。一般的に単剤を少量から開始し、効果が不十分であれば増量や他の薬剤に変更する、もしくは併用し降圧目標を達成するようにします。一般的な治療の目標は、75歳未満は診察室血圧130/80mmHg未満・家庭血圧125/75mmHg、75歳以上では診察室血圧140/90mmHg未満・家庭血圧135/85mmHg未満を目指します。
脂質異常症は食べすぎ・飲みすぎなどの食事の乱れ、運動不足などを主な原因とする生活習慣病の一つであり、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪(トリグリセライド)が基準値以上に増加するか、または善玉コレステロール(HDLコレステロール)が基準値以下に減った状態のことです。高血圧症、糖尿病等の他の生活習慣病と同様に症状はほとんどなく、知らない間に動脈硬化は進行します。動脈硬化が進行すると脳卒中、心筋梗塞、狭心症などの原因になります。脂質異常症の治療は、動脈硬化による合併症を予防するのが最大の目的です。脂質異常症の基準は以下のようになります。
脂質異常症の治療は食事療法と運動療法が中心になるので、まずは生活習慣を改善します。
生活習慣を改善しても脂質の値が十分に改善しないときは患者様のリスクを考慮し薬物療法の併用を決定します。薬物療法開始後も、治療の中心は生活習慣の改善なので、食事療法・運動療法を継続することが重要です。脂質異常症の中で重要なのが高LDLコレステロール血症ですが、動脈硬化の危険因子は、LDLコレステロールだけではありません。高血圧、糖尿病、喫煙、家族歴なども動脈硬化を進行させる危険因子です。危険因子は1つだけでも動脈硬化を進行させる原因となりますが、複数あると進行を早め、心筋梗塞などのリスクが高まります。すでに心血管病を発症した方は、LDLコレステロール値をより厳密に管理する必要があります。治療の目的が一次予防なのか二次予防*なのかによって、薬物療法を開始する基準や治療目標値も異なります(下図参照)。
*一次予防:高LDLコレステロール血症はあるが心臓血管病を起こしていない方の予防
二次予防:既に心臓血管病を起こしている方の再発予防
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために血糖が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり、血糖を安定させる働きがあります。血糖の値が高い状態が持続すると血管が傷つき、臓器に障害がでます。代表的な合併症としては、糖尿病腎症、糖尿病網膜(目)症、糖尿病神経障害が挙げられます。腎症が進行すると腎不全から透析に、網膜症が進行すると失明することもあります。また脳卒中、狭心症、心筋梗塞などの原因にもなります。
糖尿病の初期には症状がなく、糖尿病になっていることに気がつかない方が多いです。糖尿病は、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません。高血糖における症状は、喉の渇き、体重減少、尿回数の増加、易疲労感などが挙げられます。さらに血糖値が高くなると、意識障害などに至ることもあります。
尿病の診断は、主に血液検査で行います。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、赤血球中のHb(ヘモグロビン)にブドウ糖が結合したものであり、血糖値が高いとHbA1cが高くなります。HbA1cは、過去1~2ヶ月間の血糖の指標になります。空腹時血糖値は、朝食前に測定した血糖値であり、インスリンの働きや状態を示す指標となります。随時血糖値は、食事時間とは無関係に測定した血糖値です。食事後の時間を考慮して、食後血糖値の推移を推定できます。75gOGTTは、空腹時に75gのブドウ糖水を飲み、30分後、1時間後、2時間後に採血し、血糖値を測定する検査です。糖尿病の経過観察では、血糖値やHbA1cの数値を定期的に検査していくことが重要です。
以下糖尿病の診断基準です。1~4のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定されます。
別の日にもう一度検査をして、ふたたび血糖値に異常があり糖尿病型と診断された場合、「糖尿病」と確定診断されます。
主な糖尿病の分類です。
膵臓(すいぞう)にあるβ細胞が壊されてインスリンを産生できなくなり、高血糖になります。そのため、治療は注射によってインスリンを補います。1型糖尿病は子供や青年など若い年代で発症することが多いです。
遺伝的な要因に肥満、運動不足、食べ過ぎなどの生活習慣が加わって発症すると考えられています。糖尿病患者の95%以上が2型糖尿病であり、中高年に多く発症します。インスリンの分泌はあるが、働きが悪くて血糖値が下がらない場合や、インスリンの分泌が減っている場合があります。治療は運動療法や食事療法が中心になり、その後に薬やインスリン注射による治療が行われます。