
検査設備
検査設備
呼気一酸化窒素(以下 呼気NO)の測定は喘息診断の補助的な指標として有用です。
検査は10秒弱息を吹き込むだけで負担なく行えます。測定開始から結果まで約1分30秒です。NOは好酸球による炎症が体内にあると一酸化窒素合成酵素(以下NOS)の作用によりつくられます。NOSは気道にも存在するので、気道に好酸球性炎症が存在する喘息患者さんでは、呼気NOが上昇します。ただし、好酸球性炎症は喘息に特異的ではなく、鼻アレルギー、好酸球性副鼻腔炎などの好酸球性炎症が関与する他の疾患でも上昇するので注意が必要です。日本人の成人健常者における呼気NO濃度の正常値は約15ppb、正常上限値は約37ppb*1と報告されています。吸入ステロイドを未使用の患者様で発作性の喘鳴など喘息をうたがう症状に加え呼気NO値が高ければ喘息の可能性が高いと考えられます。また呼気NOが高値の場合はステロイド反応性の指標となります。
*1 Allergol Int 2010;59:363-7
スパイログラムは、肺活量(最大に息を吸い込み、その後最大限に吐き出した空気の量)や1秒量(1秒間に吐き出すことのできる空気の量)を測定する機器です。肺年齢の測定や、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎などの診断や治療効果の判定に役立ちます。
普通に呼吸をしたまま気道の状態を調べる検査です。気道が狭くなり息を吐きだしにくくなっているかを気道抵抗という数値で定量化することで気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの診断や治療効果の判定に役立ちます。
当院では、院内の機器でヘモグロビンA1c(HbA1c)、血糖、血球(白血球、赤血球、血小板)、CRPなどを迅速に測定できます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)、血糖を測定することで糖尿病の診断、糖尿病のコントロール状態を把握できます。HbA1cは採血1~2か月前からの平均的な血糖状態を反映しています。
血球やCRP(炎症反応)を測定することで、感染症を含めた炎症の程度や貧血などの迅速診断が可能です。
超音波検査は、超音波(人の耳には聞こえない高い周波数の音波)を用いて、内臓から返ってくる反射波を画像化して診断する検査です。超音波検査の特徴は、放射線を使用しないため、被爆のリスクがなく安全に痛みを伴わずに短時間で検査ができることです。
胸部レントゲン検査では胸部全体にX線を照射し肺や心臓などの異常を調べる検査です。胸部X線検査では、以下の病気を見つけることができます。
心電図検査とは、心臓が拍動するときに発生する微弱な電気信号を波形として記録しグラフ化し、心臓の状態を把握する検査です。心電図は短時間で行うため発作的に出る症状などを検出することができないことがあります。そのためホルター心電図は、通常の心電図検査ではとらえられない一時的に起こる不整脈などをとらえるために、24時間程度連続して記録して行う検査です。
自宅で出来る検査です。自宅で機器を取り付け、普段と同じように寝ている間に検査を行います。手の指に酸素飽和度を調べる機器を取り付け、鼻の下には気流を感知するセンサーをつけ、いびきや呼吸の状態から睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性を検査します。簡易検査を行い重症であればCPAP治療になることがありますが、中等症程度であれば、入院による精密検査を行うため医療機関にご紹介いたします。
インフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ、溶連菌などの迅速検査をおこなっています。