
禁煙外来
禁煙外来
イギリスの医師会会員を対象に50年以上にわたり行われた研究*1によると、喫煙者は短命であることが判明しています。この研究によると、70歳で喫煙者は58%が生存していましたが、非喫煙者は81%と大きく差がつきました。70歳の喫煙者の生存割合58%は、80歳の非喫煙者の生存割合59%と同等であり、約10年の差がついています。
タバコで受けたダメージは禁煙により改善することができます。例えば禁煙1ヶ月後には咳、たん、喘鳴などの呼吸器症状が改善し、禁煙を数年継続すれば狭心症や心筋梗塞などの病気のリスクが下がります*2。また禁煙を継続することで肺癌のリスクも低下します*3。
※*1-3は日本肺癌学会喫煙問題に関するスライド集より引用
ニコチン依存症は病気であるということが認識され、2006年4月から下記4つの条件を満たせば、健康保険等を使用し禁煙治療を受けることができます。過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回治療の初回診察日から1年経過すれば再度健康保険等を使用し禁煙治療を受けることが出来ます。
※35歳未満は1.3.4の条件を満たせば健康保険を使用して治療が受けられます。
健康保険等を使用すれば、自己負担が3割の人は使用する薬にもよりますが、全5回の治療で、1万5000円~2万円程度です。禁煙治療に支払う費用とタバコ代の費用を比較してみてください。通院スケジュールは初回の診察から2週後、4週後、8週後、12週後の合計5回になります。
保険診療で使用できる禁煙補助薬はバレニクリンとニコチンパッチの2種類です。
※現在バレニクリンは出荷が停止されており、使用できません。ご了承ください。